どうも、カーリングが大好きなまっちゃんです。
いきなりですが、カーリングのルールは知っていますか?
氷の上でゴシゴシしている姿は見たことあるけどルールはよく分からないという方は多いでしょう。
もっとカーリングファンを増やしたいので、今回はカーリングの基本についてまとめました!
カーリングとは?
カーリングは、氷の上で戦うウィンタースポーツです。
赤と黄色それぞれの石(ストーン)を持った2チームで戦います。
1投1投どんどん試合の展開が変わり、高度な戦略や判断力を要することから氷上のチェスとも言われています。
カーリングのルール
カーリングはチーム戦です。4人で1チームとなり、1試合で2チームが戦います。
各チームが交互にストーンと呼ばれる石を投げあい、全部で16投が終わると第1エンド終了となります。それを10エンドまで繰り返し、最終的に得点が高いチームの勝ちとなります。
チームのメンバーはひとり2投ずつストーンを投げ、その順番によってリード・セカンド・サード・フォースと呼ばれています。
チームの司令塔のことをスキップと呼び、多くのチームは4人目をスキップにしています。
そのためほどんどのチームは、リード・セカンド・サード・スキップの4つの役割で構成されます。
試合の時間は2時間半ほど。実はとてもハードなスポーツなのです。
試合の勝ち負けは得点で決まります。
ハウスの中に入っているストーン なおかつ、相手のストーンよりもハウスの中心に近いストーンの数で得点が決まるのです。
ハウスとは色のついた円のことで、この円に少しでも触れているストーンには得点の可能性があります。
たとえば円の中心から順に、赤→赤→黄色→黄色→黄色となっていた場合、ハウスにたくさん入っているのは黄色のストーンですが、赤の方が中心に近いため赤チームが2点となります。
1つのエンドでは片方のチームにしか得点がつきませんし、どちらのチームも無得点ということもあります。
またその得点の仕組みから、カーリングは後攻が圧倒的に有利です。
先攻チームがどれだけたくさんストーンを配置していても、後攻の最後の1投がハウスの中心に止まったらそれだけで後攻の得点になるからです。
先攻と後攻は試合中に何度も入れ替わります。前のエンドで点を取ったチームが次のエンドでは先攻になるというルールです。
両チーム無得点の場合のみ次のエンドも先攻と後攻は入れ替わりません。
そのためカーリングでは、先攻のときに相手のチームに1点を取らせ、後攻のときに2点以上を取ることが基本的な戦術となります。
わざと相手に点を取らせる戦略をとったり、後攻のときに1点を取るくらいなら0点にしようという戦略をとったり、単純に「点を取っていけばい」というわけではない所がカーリングの面白さのひとつです。
ブラシでゴシゴシって意味あるの?
カーリング最大の疑問点はブラシでのゴシゴシでしょう。あの動作はスイープと呼ばれています。
実はコレ、ストーンを思い通りに操るために非常に重要なことなんです。
カーリングの試合は氷のフロア上でおこなわれます。そしてこのフロアには、試合が始まる前に水がまかれるのです。
その水が冷やされることでペブルという氷の粒が作られます。ストーンはこのペブルの上を滑っていくため、何もしないと抵抗によって止まってしまいます。
そこでブラシを使ってゴシゴシすることで表面の氷を溶かし、よりストーンを滑りやすくしているのです。
スピードの調整をしているだけではありません。
ストーンを曲げるタイミングを調整したり、当たる角度を調整したり。
カーリングはたった1センチの違いでも勝敗が決まるため、一見単純に見えるあのゴシゴシはとても繊細な作業なのです。
カーリングの楽しみ方
カーリングで面白いのは、戦略と展開です。
テレビで試合のダイジェストを放送するとき、多くの場合はストーン同士がぶつかり合いはじき出されるシーンでしょう。
もっとも華やかなシーンなのでメディアが取り上げたくなるのも分かりますが、カーリングの本当の楽しさはココではありません。
そこにいくまでの過程こそ、重要で面白いのです。
はじき出すだけでなく、相手のストーンの前にぴったりくっつけたり、わざとハウスに入れないで他のストーンを守るためのガードとして使ったり。
その戦略は山ほどありますし、初心者の方からすれば「なんでここにストーンを止めたの・・?」とサッパリ分からないこともあるでしょう。
リードの1投からいろいろな戦略を立て、状況によってすぐに戦略を立て直す。もしも手を離した瞬間にミスショットだと分かったら、すぐにプランを切り替え最善の場所にストーンを持っていく。
瞬時の判断力とチーム内のコミュニケーションも試合では重要となってきます。
さらに、展開がコロコロ変わるのも楽しみのひとつです。
サッカーや野球などの人気のあるスポーツは、見た目も華やかで派手なプレーも多いでしょう。
カーリングにはそれがありません。長さ約45メートル、幅5メートルの範囲で行ったり来たりを繰り返すだけ。ぱっと見はかなり地味でしょう。
しかしその限られた範囲の中で、無限ともいえる試合展開が繰り広げられます。
どこにストーンを置くのか、どこに置けば相手は投げにくいのかを考える過程はとても惹き込まれるものです。
後攻の最後の1投で得点が決まるというルールの中でスキップの選手が重要なのは当然ですが、その前のリード・セカンド・サードの1投1投もすごく重要。
途中で1つでもミスをしてしまうと一気に不利になりますし、逆に1投でも良いショットがでると一気に有利にもなります。
最後の華やかな1投も、その途中の堅実な1投も同じくらい大事なのです。
1つのミスも許されない状況の中でカギになるのはプレッシャー。
10エンド目のスキップの最後の1投は、その前の159投すべてを生かすことにも殺すことにもなるので、そのプレッシャーは計り知れません。
スキップでなくとも1投1投は試合展開を大きく左右するため、どの選手にも大きなプレッシャーがかかります。
そんな状況の中では、普段通りのプレーをすることだって至難のワザ。
自分たちのストーンを打ち出しにくい場所に置いてプレッシャーをかけ、相手のミスを誘うことも戦略のひとつなのです。
カーリングの精神とは
最後にカーリングの精神について簡単に説明します。
試合の性質上、カーリングには相手のミスに頼らざるを得ない場合がどうしても出てきます。
しかし、そこで相手の投球ミスを祈ったり、ましてや故意に相手の妨害をするということはNGです。
カーリングは技術と伝統のゲームであり、お互いのチームがベストな試合をしてこそ楽しめるのです。
日本カーリング協会競技規則にはこう記してあります。
カーラーは勝つためにプレーしますが、決して相手を見くだしたりしません。真のカーラーは、不当に勝つのであればむしろ負ける方を選びます。
これ考え方は、選手はもちろん会場にいる観客やテレビの前で見ている方も同じであってほしいと思います。
もちろん自分が応援しているチームが勝つことは嬉しいですが、試合の勝敗だけでなく良いパフォーマンスをした選手を讃えるという考え方を持つと、よりカーリングが素晴らしいスポーツだと認められていくことでしょう。