誰かに話を聞いてほしいときに使うアプリ「きいて」を使ってみた

きいてスクショ

大きな悩みを抱えていたり、ちょっとしたグチをこぼしたくなったり。話したいことがあっても話せないというケースは意外と多い。

自分はまさにその典型的な例だと思う。相談相手といえば友人や家族や学校の先生などが頭に浮かぶが、実際リアルな人間関係がある相手にはいろいろと気を遣うことも多いしハードルが高い。他人に悩みを相談できない無口な自分でも、ネット上だったらそこそこ饒舌である。ツイッターやインスタだとリア友のフォロワーがいるのでこれまた気を遣うが、リア友のいない完全匿名空間であればかなり気軽におしゃべりができる。

そんな人に向けたアプリ「きいて」を使ってみた。

 

雑談アプリきいて

きいて2

「きいて」は「悩みや愚痴の匿名相談アプリ」と称しているが、使ってみると「雑談アプリ」といった感覚だ。

機能はシンプルで、簡単にいえば投稿とDMができるSNSアプリである。誰でも匿名で登録でき、悩み・グチ・雑談・幸せに関する投稿ができるというもの。投稿を読んだ人から共感やコメントをもらえたりする。投稿の内容を見るとやはり悩みやグチを相談している人が多いが、雑談や幸せに関する投稿もして良い。

つまり「どうしても聞いてほしいことがある」といった悩みガチ勢だけでなく、「ねえねえ聞いてよ」といったノリの話や、「今日ちょっと良いことあったから聞いて」といった話ができる。現実で友人や家族にするような話を、そのままネットに投稿できるといったイメージだろうか。現実世界に話し相手がいない自分としては、軽い話から重い話までネットで匿名でできるというのは非常にありがたい。

 

電話相談サービスって成り立たないのでは?

きいて1

悩みを相談できるサービスは意外とたくさんある。よくあるのは電話で相談できるタイプのもの。有名どころでいえば「いのちの電話」なんかは聞いたことがある人が多いんじゃないだろうか。

自分は電話で相談するタイプのサービスは苦手だ。電話には限界があると思う。

そもそも会話が苦手なので、自分の場合は電話をかけること自体気が重い。重要な悩みであれば相談して良さそうだが、ちょっとしたグチ程度のものを相談するのは申し訳ない気持ちになる。固定電話がないのでスマホから電話することになるが、スマホから通話をかけると通話料金がかかるというサービスもしばしば。

さらに言うと時間の制限があって、例えば深夜に死にたくなったとしても時間外なので電話がつながらない。

あとはただのウワサ程度だが、時間内に電話をしても人が足りなくてつながらなかったとか、電話に出てくれた相談員の対応が良くなかったとか聞いたこともある。

もちろん電話には電話の良さがあるが、運営する側も相談する側も大変な面はあるだろう。

 

ネットで相談するのも難しいんだけどね

結局のところ、インターネットを使って文字で相談するというスタイルが自分には合っている。といっても文字だけだと伝わらない部分もあるし、「はい問題解決しました」となることの方が珍しいと思う。

しかしそれでも良い。どうせネットで相談したからといって100%完全にスッキリするのは難しい。でも単にみんなが聞いてくれる場所で今の自分の感情を書き込むだけでも意味があるように思う。

文字に書き出すことで自分の気持ちが整理できることもあるだろう。投稿するだけでも少しだけ気持ちが楽になることもあるだろう。共感やコメントをもらえたら、もうちょっとがんばってみるかという気になることもあるだろう。

ネットは気軽であるからこそ良い。悩みだろうがグチだろうが雑談だろうか、気軽にホイホイ投稿してみれば良いのだ。誰にも話せず一人で苦しむのが一番苦しいと思う。だったらとりあえずネットでどこかの誰かに見てもらって、状況によって電話相談やカウンセリングを考えるのでも遅くない。

ということで、今後もきいてを使ってみる。

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