あなたは、片手でいくつまで数えられますか?

hand0

 

問題!

突然ですが問題です。

あなたは片方の手で、いくつ数えることができますか?

 

「指の数は5本なんだから、5個まで数えられる」と思う人は超絶一般ぴーぽーです。

本当に、5個よりも多く数える方法はないですか?
hand2

 

 

 

 

答え

先に言ってしまえば、答えは一つじゃありません。世の中と同じです。
でも、美しい答えを僕は待ってます。

美しいとは、数え間違いのないスッキリとした方法ってところでしょうか。

とはいえ、アイデアが浮かんだもん勝ちみたいなとこはあるかな。

自分の手を見ながら、ちょっとのあいだ考えてみてください!

 

 

これが浮かんだらセンスある(かも)

「6」

6個数えられると思った人、いますか。

なかなか面白い。

例えば、手をグーにしてゼロ、指をひとつずつ開いていってイチ、ニー、サン、シー、ゴ。
数えられたのは5までだけど、ゼロを含めれば全部で6個数えられた。

ちょっとセコイ気もしますが、確かに6個数えることが出来てます。

天才肌ではないかもしれませんが、率直な人柄が伝わってきますね。

 

「10」

10個数えられると思った人、いますか。

これは少ないかな。

例えば、手のひらを自分に向けてそれぞれの指にイチ、ニー、サン、シー、ゴ。今度は手をひっくり返してロク、ナナ、ハチ、キュー、ジュウ。

シンプルですが、ちょっとした発想の転換が出来でいます。

裏表をきっちり切り替えられる性格かもしれません。

 

「32」

32個数えられると思った人、いますか。

実は、この答えを僕は望んでいました。
これは一番美しく、なおかつ相当なヒラメキ能力が必要な答えなんです。

 

片手で32まで数える

さて、僕の望んでいた答え「片手で32まで数えられる」

では、どうやって数えるのか分かりますか?

 

 

さあ、スクロールする前に、どうやったら32まで数えられるか考えてみて下さい!

 

 

 

 

—ヒント—

 

hand3

 

 

 

 

 

 

 

答えは、指をパターンで分けるです。

 

手をグーにして、どの指も立っていない状態をイチ。

親指を立ててニ。

 

ここまでいったら、今度は人差し指だけを立ててサン。

人差し指と親指を立ててヨン。

 

今度は、中指だけを立ててゴ。

中指と親指を立ててロク。

中指と人差し指を立ててナナ。

中指と親指と人差し指を立ててハチ。

 

 

・・・・考え方、分かってきましたか?

一本ずつ、指を立てるor立てない のパターンで数えるのです。

 

 

続きを書いてみましょう。

書いてある指を立てると考えて下さい。

 

9  薬指

10 薬指 親指

11 薬指 人差し指

12 薬指 中指

13 薬指 親指 人差し指

14 薬指 親指 中指

15 薬指 人差し指 中指

16 薬指 親指 人差し指 中指

 

17 小指

18 小指 親指

19 小指 人差し指

20 小指 中指

21 小指 薬指

22 小指 親指 人差し指

23 小指 親指 中指

24 小指 親指 薬指

25 小指 人差し指 中指

26 小指 人差し指 薬指

27 小指 中指 薬指

 

28 小指 親指 人差し指 中指

29 小指 親指 人差し指 薬指

30 小指 親指 中指 薬指

31 小指 人差し指 中指 薬指

32 小指 親指 人差し指 中指 薬指

 

指という文字が本当にゆびと読むのか分からなくなってきましたね。

とまあ、こんな感じでパターンで数えるのです。

 

二進数

実は、「指を立てるor立てない」のように「あるorない」を元にして数える方法を、二進数(にしんすう)と言います。

二進数では「ない」を「0」と考え、「ある」を「1」と考えるのですが、0と1以外の数は使いません。つまり、0と1で全ての数を表現しちゃおう というのが二進数。

ちなみに、いつも普通に数えている数字(1,2,3,4・・・)は十進数と呼ばれます。

 

例えばを二進数で表すと、10になります。これは10(じゅう)ではなく、1と0の組み合わせなのです。

0はそのまま0、1はそのまま1。

2になると10、3は11。

4は100、5は101、6は110、7は111・・・・

こんな具合です。

桁数はめちゃくちゃ増えますが、0と1だけでなんでも表せます。

実はパソコンやスマートフォンにもこの二進数が使われているので、気付いていないだけで案外身近にもあったりするんですね。

 

二進数を使って32を求める

さて、この二進数を応用して、片手でいくつ数えられるかをもう一度考えてみましょう。

指一本に対して、立てない(0)と立てる(1)を割り振るのです。

 

指は全部で5本あるので、0と1の2通りを、5個分作ることが出来るのがお分かりでしょうか。

片手の指(5本)で、それぞれ2通りを表せるので、式としてはこうなります

2×2×2×2×2=32

2の5乗とも言います。

 

と、まあ数学っぽい話だと抵抗のある人もいると思うので、このくらいにしときましょう。

計算が苦手な人は「どの指を立てるかのパターンによって、多くの数字が数えられる」ってくらいに理解してもらえたらいいかな。

 

ほかにも

さて、僕の望んでいる答えである「32」を説明すると、こんな感じでした。

しかし人それぞれなので、数学っぽくて退屈な「32」よりももっと数える方法を見つけた人もいるかもしれません。

 

例えば、手のシワの数で数えるから、何百でもイケるよみたいなことを考えても面白いですよね。

正確性には欠けますが、とても奇抜です。

 

 

学校では、本来は答えがないはずの道徳の授業でさえ、答えを求められることがあります

学校という性質上、限界はあるのかもしれない。

だけど世の中の物事すべてに答えがあるわけではないんです。

時には間違っていることでさえ正解になったり、常識的にありえないことでも先生に気に入られる答えを言えば正解になったりします。

 

何にでも正しい答えを求めるのは悪いことではありませんが、あんまり頭を固くせず、柔軟な人間になった方が将来得するのかもしれませんよ。

 

ということで、ちょっと数学っぽい内容を含めたナゾナゾコーナーでした。